キヨシです
こんにちは,教育振興会の山之内です。
最近、歳を取ったせいか美術館に足を運ぶことが多くなりました。
(以前は轟音の渦巻くライブハウスが主戦場でした)
今回は「山下清展」を見に、市立美術館へ。
初期の作品は紙をちぎって貼り付ける「貼絵」の作品がほとんどで,10才頃までの作品は才能の一端を感じながらもどこかほほえましく,14歳頃になると陰影などがはっきりした風景画などに「スゲー」と思い,それが16歳位になると,14歳位の作品との違いがはっきり分かるほどさらに細かく描写されています。「この2年の間にいったい何があったのだろうか」と思うほどはっきり違います。それまでやってきたことをベースに,才能が一気に開花したんでしょうね!
また,後期の作品に多いペン画では,かなりの部分が「線」ではなく「点」で描かれており,これがまた気が遠くなるほど細かい。ヨーロッパ旅行後に描かれたペン画の一連の作品は感動的です。
原画を見ないとなかなか伝わらないすごさがあちこちにあふれていました。
名前はよく知っている方ですが、しっかり作品を見たのは初めて。
作品のすばらしさに感動したのはもちろんですが,感動とあわせて特大の驚きをもらいました!
正直こんな面倒くさいことをよくやれたな,と思う一方,こんな誰もやろうと思わないことをやりきったから他人に感動を与えられたのだろうなと思い,自分達の仕事に通ずる部分も多く,他人を感動させられる仕事しようと気を引き締めることとなりました。
余談ですが,山下清と言えば白いランニングのイメージでしたが,実は着物が多かったそうです。あと,映像記憶力がすごかったらしく,放浪先で風景を見ながら作品を制作していたのではなく,帰ってきてから,記憶をもとに描いていたそうで,これがとんでもない正確さでさらにびっくりします。
山下清展は5月5日まで。G.Wのご予定がまだ決まっていない方はぜひ!
山下清について語っていたら,おにぎりが食べたくなってきたんだなあ。