いつまでも，あると思うな・・・？

　今までそこまで気にしていなかったのに，なくなると聞くと急に惜しく感じることってよくありますよね。

　つい先日，我が家の近くの歴史ある洋食屋さんが，40年の長い歴史に幕を閉じることになりました。そこまで頻繁に通っていたわけではありませんでしたが，とても雰囲気と味の良いお店だったので思い出す度に食べに行っていました。当たり前ですが，いつまでもあるわけではないんですねー。

閉店の知らせを聞いたとき，「絶っっっ対に最後に食べに食べねば！！！」と心に決めました！

開店前にビシッとお店の前に並び，それでも３組目としてお店に入りました。みんな閉店を惜しんでいるんですね。見慣れた店内，テーブル，マスターのコック服，そして慣れ親しんだメニュー…。すべてが特別で愛おしく見えます。

料理が運ばれてきて，ＳＮＳもやっていないのに写真を撮り，今一度その姿を眺めてから口に運びました。一口一口とても大切に味わって食べた気がします。こんなに味わうことに集中したのは久しぶりかもしれません。…最後の一口。何とも言えない寂しさと，でも同時にくる幸福感で複雑な心境に…。

今まで当たり前にそこにあったものがなくなるとき，その存在のありがたさや貴重さに気がつきます。何度も経験しているはずなのに，いつもその気持ちを忘れてしまっているんですよね。今回のことでまた思い出しました。

受験生の皆さん。今までの学校生活や友人関係が，もう少しで別なものに形を変える時が来ます。当たり前だった日常が，何となく特別なものに思えてくる時期ではないでしょうか。このコロナ禍で大変なことも多かったと思いますが，卒業まであと少しです。最後まで楽しんでください。そして，公立高校を受験する受験生の皆さんが無事に「入試」を終えることを願っております。

２月５日は中学３年生最後となるプレテストです。会場試験でも感染対策をしっかりしながら実施いたします。がんばれ受験生!(^^)!