お財布なおしてリュックからいなよ
こんにちは。
6月に教育振興会の一員となり、早2ヶ月。
ブログを書かせていただくのは今回が初めてです。
初めてお目にかかるということで、ここで少しだけ自己紹介をさせていただければと思います。
生まれも育ちも鹿児島で、大学進学を機に東京へ!
その大学を今年の3月に卒業し、再び鹿児島へ帰ってまいりました。
大学での専攻は現代日本文学ですが、卒業論文のテーマは「戯曲」でした。
演劇が好きで、せっかく1年付き合っていくならばとことん好きなものを
追究しようと思ったのです。
さて、生粋の鹿児島県民の私、東京で暮らし始めたばかりの頃は毎日驚きの連続でした。
周りを見れば人人人。
建物は見上げるほど高く、電車は次から次へとやって来る。
すぐそこにあり、一年中何かしらの演目を上演している劇場の数々。
そして何より、言葉!
皆さん、ランドセルやリュックを背負う時、何と言いますか?
私は「からう」と言います。そして「からう」は全国共通だと思っていました。
しかし、そうではなかったのです。
友人と外出していた時、リュックを片方の肩にかけ、財布を取り出してそのまま歩き出そうとした彼女に、
「お財布なおしてリュックからいなよ」
と言うと、彼女は頭上に?を浮かべてこちらを見ていました。
そこで私は初めて、「からうって方言だったんだ!!!」と気づいたのです。
「からう」のほかにも、「なおす」。
おそらく鹿児島県民の多くは、「修理する」という意味以外に
「片づける」という意味でもこの「なおす」を用いるのではないかと思うのですが、
これも一発では伝わりませんでした。
関東では「修理する」の意味が主で、「片づける」の意で用いられることはないようなのです。
言語学でいう「気づかない方言」というやつですね。
私が何気なく口にしていた言葉の中に、一体どれだけ「気づかない方言」があるのだろうかと
愕然としたことを今でも鮮明に覚えています。
専攻は現代日本文学でしたが、東京での4年間は勉学以外にも学びに満ち満ちていました。
私が学ぶことを「楽しい」と初めて思ったのは、中高生の時でした。
学ぶことで自分の世界が広がっていくような気がして、勉強することが楽しくなりました。
まだまだ半人前ですが、小学生、中学生の皆さんが学ぶことを「楽しい」と思える機会を
提供できるよう、頑張っていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
鹿児島の日差しは強いですね。
体を壊さないように気をつけつつ、夏を乗り越え2学期を目指してまいりましょう!