Tea ceremony?
こんにちは。教育振興会の岩下です。
突然ですが、私には外国人の友人がいます。
スラっと背が高く、小顔にブルネットの柔らかい髪の爽やかイケメン系?です。
その友人が、先日、「オイ、今度お茶会に来い」と言うのです。
「…オチャカイ?」普段の生活に出てこない言葉に、ついキョトン顔をしてしましました。
なんだか立場が逆な気もしますが、彼は自分の国にいるときから茶道をしており、とても熱心に勉強しています。お茶の先生は日本人だったそうです。そんな彼は、日本に来てからも新しい先生のお弟子さんになり、ますます茶道を極めていっています。なんでも、その新しい先生のもとで、盆略点前をするからと、「お客様」として招待してくれたらしいのです。しかも場所はお寺で。
お茶の作法などほとんど知らない私でしたが、せっかくのお誘いなので、ちょっと勇気を出して行ってきました…。
空気のさらっとした初夏の陽気で、お寺の中の静かな和室は異空間でした。
お茶の達人っぽい奥様たちに囲まれて、「場違いだったかなぁ」と思っているうちに茶席に通され、正座でお点前を拝見しました。
目の前で見るお点前は圧巻でした。畳の上を歩く所作、お道具を清める所作、そしてお茶を点てる所作、すべてが凛としていて、そこに座っているだけで流れる空気に癒されるといった感じです。
例の友人も、和服でビシッとキメて、日本人の私なんかよりずっと美しいお辞儀でお茶を運んでくれました。
座っている私はというと…、お菓子を出されては両脇をキョロキョロ、お茶を出されては両脇をキョロキョロしながら、「オサキニ」とか「チョーダイイタシマス」と少しかっこつけながら、なんとかお茶をいただきました。
すべてのお点前が終わったあとは、久しぶりに日本人に戻った気がしました(笑)
少し勇気がいりますが、日頃できない体験や新しい体験をしてみるのは、新鮮な気持ちになってとてもいいなと改めて感じました。
最後はどっちが日本人だかわからなくなってしまいましたが、お点前を披露してくれた友人に感謝です。心が洗われて、私もいろいろなものに興味をもって受け入れる姿勢を持ちたいなと思った一日でした。